ミルクショップローソン

アメリカの牧場

ローソンはファミリーマート、セブンイレブンと並ぶ大手コンビニです。 ローソンはコンビニエンスストアチェーンとしては世界で初めて全都道府県に出店した青と白の看板が特徴的な大手コンビニです。
ではなぜ、ローソンのロゴマークはミルク缶なのでしょうか? それは、ローソンのルーツとなったお店がアメリカで評判の牛乳屋さんだったからです。
ルーツとなったとなったミルクショップローソンは1939年にアメリカのオハイオ州でローソンさんが始めたお店で、その後ローソンミルク社を設立してミルクだけでなく日用品も販売するチェーン店を展開しました。 商品がミルクだけではチェーン展開をしても厳しいでしょうが、日常生活で必要となる商品を扱うことでその問題をクリアしました。
しばらくしてローソンミルク社は食品業界大手のコンソリデーテッドフーズ社の傘下となりコンビニエンスストアの運営システムを確立しますが、アメリカにコンビニのローソンは現在ありません。
日本ではあちこちにあり、セブンイレブン、ファミリーマートなどと同じように全国展開しているローソンですが、アメリカに一軒もないというのは少し不思議な気もしますが、バイトをするのならこれくらいは知っておいたほうがいいのかもしれません。
日本でのローソンの始まりは、プロ野球でおなじみのダイエーが1974年にコンソリデーテッド・フーズ社と提携してダイエーローソンを設立したことから始まります。 大阪にローソン一号店が開店すると近畿地方をメインに店舗を増やしていきますが、この頃扱っていた商品は今のような日用品全般ではなく主に加工肉などで、お客さんの注文を受けてサンドイッチをその場で作るようなお店でした。 今のサブウェイみたいな部分を持ったお店だったようです。
1980年にサンチェーンと業務提携して1989年に合併すると、社名をダイエーコンビニエンスシステムズに変更して店舗名はローソンに統一されます。 そこからローソンの快進撃がはじまります。
全国に店舗展開を開始すると、2006年にファミリーマートが全都道府県に出店するまではコンビニ界で唯一の全国に店舗を持つコンビニチェーンでした。 日本で最初に全47都道府県に出店したコンビニということは、コンビニ界では初期にこの業界を牽引してきたということでしょう。 ローソンがなければ今のコンビニの繁栄もこれほどではなかったかもしれません。
現在ではスーパーを利用するよりもお手軽でどこにでもあるコンビニで買い物をする人が多く、バイトの求人も飲食店やスーパーよりコンビニの方が目立ちます。 同じ商品ならスーパーで買った方が安い、定価に近いので高いと思われがちなコンビニですが、プライベートブランドの出現などにより同じ品質の商品でもスーパー並の値段で購入することもできるようになってきました。
またアニメやキャラクターとのタイアップでそのコンビニでしか手に入らないアイテムがもらえるなど、顧客を引き寄せるアイデアでも勝負しています。 レジで清算すればすぐに食べられるフード類も充実しており、お腹がすいたからちょっとコンビニに寄って行こう、と昔のローソンのようにファストフードとしての利用者も増加しています。
お昼用に弁当やオニギリを、家で飲むドリンクを、夜食のカップラーメンを、急に電池が切れたから24時間営業のコンビニで調達を、最近乾燥してるからリップクリームを、雑誌の発売日だから立ち読みを、などなどいろんな理由でコンビニへ行く人がいます。
お客さんやバイトも若者が多かったコンビニエンスストアですが、今では生活に密接に関わるようになってきて、老若男女問わず気軽に出入りされる場所になりました。